Micron Technology(マイクロン)は2026年9月30日、2026年度第4四半期と通期の過去最高決算を発表しました。通期売上高は1,331億8,800万ドル、GAAP純利益は849億6,900万ドルです。
ただし、過去最高の業績がそのまま株価上昇を保証するわけではありません。メモリ価格、HBMを含むAI向け需要、設備投資、競合の供給増、顧客認定の進捗を分けて確認する必要があります。
この記事では、Micron公式の2026年度決算を基に、確定した数字と会社見通し、投資家が次に確認すべきリスクを整理します。SNSの目標株価や掲示板の予想は根拠に使用しません。
結論:2026年度は売上・利益・キャッシュフローが過去最高
| 項目 | 2026年度 | 2025年度 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,331億8,800万ドル | 373億7,800万ドル |
| GAAP純利益 | 849億6,900万ドル | 85億3,900万ドル |
| 希薄化後EPS | 74.33ドル | 7.59ドル |
| 営業キャッシュフロー | 896億8,000万ドル | 175億3,000万ドル |
| 設備投資(純額) | 273億7,000万ドル | — |
金額はMicron公式発表のGAAP値です。Adjusted free cash flowなどの非GAAP指標は定義が異なるため、GAAP利益や営業キャッシュフローと混同しないでください。
第4四半期も前四半期・前年同期を上回った
| 項目 | 2026年度Q4 | Q3 | 前年同期 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 542億2,900万ドル | 414億5,600万ドル | 113億1,500万ドル |
| GAAP純利益 | 377億100万ドル | 282億4,300万ドル | 32億100万ドル |
| 希薄化後EPS | 32.87ドル | 24.67ドル | 2.83ドル |
| 営業キャッシュフロー | 439億7,000万ドル | 253億9,000万ドル | 57億3,000万ドル |
会社はAI主導の需要と運用面の実行を成長要因として挙げています。一方、決算発表は会社の説明であり、今後の需要と利益率を保証するものではありません。次四半期以降はMicron公式の四半期決算ページで実績と見通しの差を確認します。
AIメモリ需要を見るときは製品・顧客認定・供給を分ける
Micronは第4四半期に、サーバー向けDDR5、データセンター向けSSD、モバイル向けLPDDR5Xなどの進捗を公表しました。AI需要を評価する際は「AI関連」という一語ではなく、製品ごとの出荷開始、顧客認定、数量、価格、利益率を確認する必要があります。
- 新製品がサンプル段階か量産出荷段階か
- 主要顧客の認定を何社で取得したか
- HBM・DRAM・NANDの需要と供給能力
- 設備投資が将来の売上と利益に結び付く時期
- 競合各社の増産で価格が下がる可能性
半導体セクター全体の循環要因は半導体株が下がる理由とAI・メモリ需要、国内の先端ロジック計画はラピダスの上場・2nm進捗で整理しています。
株価が好決算だけで決まらない4つの理由
- 期待との差:業績が伸びても、市場予想や事前の株価上昇を下回れば売られる場合があります。
- メモリ価格:DRAMやNANDは需給で価格と利益率が大きく変わる市況製品です。
- 設備投資:2026年度の設備投資純額は273億7,000万ドルで、需要が鈍化すると回収負担が重くなります。
- 競争・規制:競合の供給増、輸出規制、顧客構成の変化が売上と利益率に影響します。
「好決算だから買い」「決算後に下落したから割安」と一つの材料だけで判断せず、会社見通しと次回実績、設備投資、フリーキャッシュフローを継続して比較してください。
次回決算までに確認する項目
- 2027年度の会社見通しと実績の差
- AI向けメモリ・ストレージ製品の量産出荷と顧客認定
- 粗利益率とメモリ価格の推移
- 設備投資、営業キャッシュフロー、調整後フリーキャッシュフロー
- 配当、追加投資、供給能力の変更
よくある質問
Micronの2026年度売上高はいくらですか?
公式発表では1,331億8,800万ドルです。前年の373億7,800万ドルを上回りました。
第4四半期の売上高と純利益はいくらですか?
売上高は542億2,900万ドル、GAAP純利益は377億100万ドルです。いずれも2026年9月30日の会社発表値です。
好決算なら株価は必ず上がりますか?
必ずではありません。市場予想、会社見通し、メモリ価格、設備投資、競合供給、金利などで株価反応は変わります。
次に何を確認すべきですか?
次回の公式決算で、2027年度見通しに対する売上、利益率、設備投資、キャッシュフローの進捗を確認してください。
まとめ:過去最高決算と持続性は分けて判断する
2026年度は売上、純利益、営業キャッシュフローが大きく伸びました。次の論点は、AI需要が継続し、巨額の設備投資を回収できる売上と利益率を維持できるかです。決算ごとに会社見通しと実績を同じ指標で比較してください。
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本記事は公開情報の整理を目的とした一般的な情報で、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は最新の公式開示を確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。


