山梨県大月市に位置する扇山(おうぎやま)と百蔵山(ももくらやま)は、都心からのアクセスが良く、富士山の眺望が素晴らしい「秀麗富嶽十二景」として知られています。初心者でも挑戦しやすい低山ながら、5月のヤマツツジや秋の紅葉、そして冬の澄んだ空気に映える富士山など、四季折々の表情で訪れる人を魅了します。本記事では、扇山・百蔵山の縦走ルートの魅力や、SNSで話題のスポット、登山時の注意点まで、実際に役立つ情報を詳しく解説します。
扇山・百蔵山が初心者におすすめな理由とは?秀麗富嶽十二景の魅力
扇山と百蔵山が多くの登山者に愛される最大の理由は、なんといってもその圧倒的な富士山の展望にあります。大月市が選定した「秀麗富嶽十二景」の中でも、この二座は特に富士山が美しく見えるポイントとして有名です。山頂に立った瞬間、目の前に広がる雄大な富士の姿は、登山の疲れを一気に吹き飛ばしてくれるほどの感動を与えてくれます。
また、中央本線の鳥沢駅や猿橋駅から徒歩やバスでアクセスできるという利便性の高さも、初心者にとって大きな魅力です。自家用車がなくても電車だけで山行を完結できるため、週末に思い立ってふらりと出かけることができます。登山道自体も非常によく整備されており、道迷いの心配が少なく、危険な岩場もほとんどありません。そのため、本格的な登山を始めたばかりの方や、体力をつけたいハイカーにとって最適なトレーニングの場ともなっています。
さらに、この二座を組み合わせた縦走コースは、歩行時間が4〜5時間程度と程よく、一日で充実した達成感を味わえます。低山でありながら、尾根歩きの楽しさや、適度なアップダウンを経験できるため、ステップアップを目指す登山者にも高く評価されています。実際に訪れた人からは「期待通りの絶景だった」「低山ながらしっかりとした登りがあり、良い運動になった」という声が多く聞かれ、満足度の高さが伺えます。“扇山-百蔵山 ヤマツツジが満開の手軽な秀麗富嶽縦走登山 | 週末は山を目指す”を参考にすると、その魅力がより具体的にイメージできるでしょう。
5月のツツジと富士山の競演!季節ごとの見どころとベストシーズン
扇山と百蔵山のベストシーズンといえば、5月上旬から中旬にかけてのヤマツツジの時期が挙げられます。この時期、山頂付近や登山道沿いには鮮やかなオレンジ色のヤマツツジが咲き誇り、新緑の緑と富士山の青、そしてツツジのコントラストが息を呑むような美しさを演出します。特に扇山の広い山頂は、ツツジに囲まれながらランチを楽しむ登山者で賑わい、一年で最も華やかな雰囲気に包まれます。
一方、秋の紅葉シーズン(11月中旬〜下旬)も見逃せません。山麓から山頂にかけてグラデーションのように色づく木々は、晩秋のハイキングを彩ってくれます。落葉が進む時期になると、木々の間から富士山をよりはっきりと見ることができるようになり、静かな山歩きを好む方に適しています。また、冬場は空気が乾燥して澄み渡るため、雪をまとった真っ白な富士山を最もクリアに望める時期です。冬のキリッとした空気の中での登山は、他の季節にはない爽快感があります。
季節ごとの変化をSNSでチェックすると、その時々の美しさがよくわかります。例えば、5月5日のゴールデンウィーク中に登った方の記録では、「混雑はしていたが、ツツジのトンネルが素晴らしかった」という感想が寄せられています。逆に、1月などの冬場に登った方のブログ“山行の記録|扇山〜百蔵山〜岩殿山(途中)と秀麗富嶽をハシゴしてきました | 山のブログ”では、澄み切った空の下で輝く富士山の写真が多くの共感を得ています。季節を変えて何度も訪れるファンが多いのも、この山の持つ懐の深さゆえでしょう。
鳥沢駅から猿橋駅へ!扇山・百蔵山縦走コースの歩き方と難易度
一般的なおすすめルートは、中央本線の鳥沢駅からスタートし、扇山、百蔵山を順に巡って猿橋駅へと下山する縦走コースです。この逆ルート(猿橋駅から鳥沢駅)も可能ですが、鳥沢駅側から登り始める方が、扇山のなだらかな登りを先にこなし、最後に百蔵山の急坂を下る形になるため、リズムを作りやすいとされています。全体の行程は約10km前後で、休憩を含めて5〜6時間程度を見ておけば、初心者でも余裕を持って歩くことができます。
コースの詳細は、まず鳥沢駅から舗装路をしばらく歩き、梨ノ木平の登山口へ向かいます。ここから扇山までは九十九折の急登が続きますが、道が安定しているため、自分のペースを守ればそれほど難しくはありません。扇山山頂は非常に広く、富士山の大パノラマが広がります。扇山から百蔵山への縦走路は、一旦大きく下ってから再び登り返す形状をしており、この「登り返し」がこのコース一番の踏ん張りどころです。百蔵山の山頂直下はやや急な坂があるため、足元に注意して登りましょう。
百蔵山山頂もまた、富士山の絶景スポットとして名高く、山頂の標識と一緒に富士山を写真に収めるのが定番となっています。下山道は猿橋駅方面へ向かいますが、ここも一部急な箇所があるため、膝に不安がある方はトレッキングポールの使用をおすすめします。登山道全体を通して「危険箇所が少ない」と評されていますが、それはあくまで基本の登山技術がある前提です。特に雨の翌日などは土が滑りやすくなるため、慎重な足運びが求められます。“【山梨】扇山〜百蔵山 紅葉登山と猿橋観光(電車利用) | 今日という日を忘れずに”では、実際のコース状況が丁寧に解説されています。
SNSで話題の「トトロの広場」や猿橋観光!登山とセットで楽しむ裏技
登山だけでなく、周辺の観光スポットを組み合わせることで、一日の充実度がさらに高まります。最近、SNSや登山アプリのヤマレコなどで話題になっているのが、百蔵山周辺にある「トトロの広場」です。ここには可愛らしいトトロのオブジェや看板が設置されており、子供連れのハイカーや写真好きの登山者の間で人気のフォトスポットとなっています。「低山登山の途中に、ふとした癒やしがある」と、Instagramなどでもハッシュタグを付けて投稿する人が増えています。
また、下山後にぜひ立ち寄りたいのが、国指定名勝の「猿橋」です。日本三奇橋の一つに数えられるこの橋は、橋脚を全く使わずに両岸から張り出した刎木(はねぎ)で支えられた独特の構造をしています。江戸時代から続くその景観は、特に紅葉の時期には圧巻の美しさです。登山後に猿橋を訪れたハイカーからは、「山の絶景の後に、歴史的な美しさに触れられて大満足」「ライトアップされた猿橋が幻想的だった」といった感想が多く寄せられています。猿橋周辺には茶屋や土産物店もあり、登山の疲れを癒やすのにも最適です。
SNSでの反応を詳しく見てみると、X(旧Twitter)では「#扇山」「#百蔵山」といったタグと共に、山頂での自炊ランチや猿橋での観光写真がセットで投稿されているのが目立ちます。特に11月下旬の紅葉シーズンには、「登山道より猿橋の紅葉の方が凄かったかも?」といった冗談交じりの投稿も見られるほど、観光要素としての猿橋の評価は高いです。“百蔵山と扇山のニ座縦走 トトロと猿橋と富士山も楽しみましたよ~ん😀”といった記録からも、登山と観光をセットで楽しむスタイルが定着していることが分かります。
登山の注意点と準備:冬の雪対策から夏の水分補給まで
扇山と百蔵山は低山とはいえ、山である以上、適切な準備と注意が必要です。まず、冬場(12月〜3月頃)に登山を計画する場合、雪が残っている可能性があることを忘れてはいけません。日当たりの良い山頂付近でも、北斜面や樹林帯では路面が凍結していることが多いため、チェーンアイゼンや軽アイゼンを必ずザックに入れておきましょう。「低山だから大丈夫」という過信が、滑落や転倒事故につながるケースもあります。
次に、夏場の暑さ対策です。大月市周辺は夏場の気温が非常に高くなることで知られています。登山道は樹林帯が多いものの、風が抜けにくい箇所もあり、熱中症のリスクが高まります。「5月に真夏の暑さだった」という登山記録もあるほどで、十分な水分(1.5〜2リットル以上)と塩分補給、通気性の良いウェアの着用が必須です。また、クマの出没情報がある点にも注意してください。クマ鈴を携行し、自分の存在を知らせる工夫をすることが推奨されています。
さらに、計画段階での注意点として、バスの時刻表確認が挙げられます。駅から登山口までのバスは本数が限られているため、事前に時間を調べておくか、駅から徒歩で行くプランも考慮しておく必要があります。登山ポストへの登山届の提出や、十分な充電がされたスマートフォンの携行など、基本的な安全対策を怠らないようにしましょう。“東京ハイキング協会2025.11.15【百蔵山~扇山】報告 樋口光雄 | 東京ハイキング協会”などの最新の活動報告を確認し、当日の天候や路面状況を予測しておくことも、安全な登山のためには非常に重要です。
まとめ:扇山・百蔵山で最高の富士山体験を
扇山と百蔵山は、アクセスの良さ、展望の素晴らしさ、そして歩きやすさの三拍子が揃った、関東近郊でも指折りのハイキングコースです。今回の内容をまとめると、以下のようになります。
- 富士山の絶景:「秀麗富嶽十二景」の名に恥じない、感動的な富士山の展望が楽しめる。
- 初心者歓迎のコース:駅からアクセス可能で道も整備されており、縦走の入門に最適。
- 四季の魅力:5月のツツジ、秋の紅葉、冬のクリアな景色と、年間を通して楽しめる。
- 観光スポットとのセット:「トトロの広場」や「猿橋」など、下山後やおまけの楽しみが充実。
- 安全第一の準備:冬のアイゼン、夏の熱中症対策、クマ鈴など、季節に応じた装備を忘れずに。
この記事を参考に、ぜひ次の休日は扇山と百蔵山へ足を運んでみてください。目の前に広がる富士山の姿が、きっとあなたの日常に素晴らしいリフレッシュをもたらしてくれるはずです。


