2026年6月17日から19日まで、愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)にて「人とくるまのテクノロジー展 2026 NAGOYA」が開催されます。本展示会は、自動車業界を牽引する技術者や研究者が一堂に会し、最先端のモビリティ技術を披露する国内最大級の専門展示会です。今回は、過去最大規模となる約490社の出展が予定されており、カーボンニュートラルやDXといった重要テーマを軸に、未来のクルマ社会を占う貴重な機会となるでしょう。
国内最大級!人とくるまのテクノロジー展 2026 名古屋の全体像と重要性
「人とくるまのテクノロジー展 2026 NAGOYA」は、日本の自動車産業の中心地である愛知県で開催される、技術者向けの最も重要なイベントの一つです。主催の公益社団法人自動車技術会(JSAE)が掲げる今回のテーマは「新しい技術との融合で創る クルマとモビリティの未来 -DXと共創で革新する自動車技術-」であり、単なる製品展示にとどまらず、業界全体のデジタルトランスフォーメーションと企業間の共創を促す場として設計されています。来場者見込みは30,000人に上り、約1,100小間以上という過去最大規模での開催となります。
なぜこれほどまでに注目を集めるのか、その理由は自動車産業が「100年に一度の変革期」の真っ只中にあるからです。自動運転、電動化、コネクテッドといったCASE領域の進化はもちろん、それを支える素材革新やソフトウェア開発の重要性がかつてないほど高まっています。本展示会では、自動車メーカーから部品サプライヤー、IT企業、素材メーカーに至るまで、サプライチェーンの全域から最新のソリューションが集結します。これにより、業界のトレンドを一気に把握できることが最大のメリットです。
DXと共創が鍵!次世代モビリティを支える革新的な材料技術
今回の展示会で特に注目すべきは、材料開発におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)と、複雑な設計を可能にする「Generative Engineering」の活用です。例えば、バンパーとクラッシュボックスを一体化したプレス構造などは、従来の製造常識を覆す試みです。こうした革新的な構造は、部品点数の削減や軽量化に直結し、電気自動車(EV)の航続距離延長やコストダウンに大きく貢献します。
また、JFEスチールが披露する自動車用ハイテン鋼板(高張力鋼板)やEV向け構造技術も見逃せません。冷間プレスを活用した部品統合技術は、生産効率を飛躍的に高めつつ、高い衝突安全性と軽量化を両立させる基幹技術です。こうしたハードウェアの進化と並行して、ソフトウェア面での「共創」も加速しています。研究開発の試行錯誤を組織の資産に変えるプラットフォームなどの提案は、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)の実践的な形として、多くの研究者の関心を集めるでしょう。
三菱やトヨタ車体の実車展示も!メーカーが提案する最新モビリティ
技術展示だけでなく、実際にその技術が搭載された「実車」を見ることができるのも、この展示会の大きな魅力です。三菱自動車は、看板車種である『デリカD:5』の実車を展示し、同社が誇る四輪制御技術「Super-All Wheel Control(S-AWC)」の仕組みを詳しく解説します。悪路走破性と街乗りでの安定性を両立させるこの技術は、改めてその価値が再評価されています。
トヨタ車体は、「あなたに寄り添う、トヨタ車体の技術」をテーマに、ヴェルファイアのカットモデルやヴォクシーの実車を用いた展示を行います。ミニバン開発のフロントランナーとして、限られたスペースをいかに効率的に使い、乗員の快適性と安全性を確保しているのか、その技術の粋が集約されています。また、フタバ産業による運転時の視界確保を目的とした「細幅フロントピラー」などの安全技術も、ドライビングシミュレーターを用いた体験型展示とともに紹介されます。
五感で感じる最新技術!VR体験とサウンド評価の最前線
これからのクルマは、単なる移動手段から「快適な居住空間」へと変化していきます。マックシステムズのブースでは、生体データや感情認識AIを組み合わせた評価環境が展示されます。これにより、ドライバーがどのような状況でストレスを感じ、あるいは心地よさを感じるのかを科学的に分析することが可能になります。
また、VR(仮想現実)を活用したHUD(ヘッドアップディスプレイ)の評価デモも、来場者が実際に体験できるコーナーとして注目されます。運転中の視線移動を最小限に抑えつつ、情報をいかに直感的に伝えるか。最新の車載サウンド体験では、ノイズキャンセリング技術や立体音響を駆使した没入感のある音響空間が提案されます。五感をフルに使って体験できるこれらの展示は、カタログスペックだけでは分からない「技術の凄み」を来場者に直接伝える強力なコンテンツとなるでしょう。
完全事前登録制!2026年名古屋開催のスケジュールと来場方法
「人とくるまのテクノロジー展 2026 NAGOYA」への来場を検討されている方は、まず入場方法に注意が必要です。本展示会は「完全事前登録制」となっており、当日の窓口登録はありません。事前に公式サイトから登録を済ませておくことで、入場料は無料となります。会期は2026年6月17日(水)から19日(金)までの3日間ですが、これに先駆けて6月10日からオンライン展示会も開催されます。
会場となるAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)は、中部国際空港に隣接しており、国内外からのアクセスが非常に良好です。また、JSAE企画講演やフォーラムNAGOYAなど、各分野の第一人者による講演会も併催されます。これらは自動車技術の最新動向を学ぶための貴重な機会であり、展示ブースを回るだけでなく、セミナーに参加することで、より多角的な知見を得ることができます。2026年の自動車産業の最前線を、ぜひその目で確かめてみてください。
- 開催期間:2026年6月17日(水)~19日(金)(オンラインは6/10〜)
- 会場:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
- 入場方法:完全事前登録制(入場無料)
- 主要展示:実車展示(三菱・トヨタ車体)、DX、新素材、体験型シミュレーターなど
- 見どころ:約490社の最新技術が集結、次世代モビリティのトレンドを網羅


